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アーカイブ :2001年06月07日 まんぼう亭新漫画乱読日記
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まんぼう亭新漫画乱読日記

漫画文庫の話よりWebラジオやうどんの話が多い今日この頃です

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「美貌の果実」/川原泉,白泉社文庫

おやまぁ困った。この文庫には笑いと涙が詰まっておるぞ。
両親のいない子が主人公であったり、深い悲しみを背負った子が主人公であったり。
ただそれは本当にさらりと、食前酒のように描かれていて、
もっともっと楽しい涙、もっともっと深い涙。
本当に描かれているのはそんなお話。

本のタイトルにもなっている「美貌の果実」は、あるワイナリーのお話。

たいそうな事故でおとっつあんとお兄をなくした娘とかぁさんが、
それでも代々受け継がれたぶだう畑の世話をしておりました。
ある日、となりの大きなワイナリーのおじさんが娘とやってきました。
おまけにぶだうの精霊が現れて、お手伝いしてくれます。
ワイナリーの買収騒動、隣のおじさんと娘の秘密。ワインの出来。
見守り続けていたワインの精さんとのお別れ。。。
物語のすべてが終わったとき、きっと僕らは涙を流しているのです。

「架空の森」とて泣かずにはおられません。
複雑な事情で、母さんとふたり山ん中に引っ越してきた織人くん。
ご近所には、ばあさんとじいさんと3人住まいの苑生(そのお)さんがおりました。
じいさんは剣の達人。そのもとで苑生さんと織人くんは剣道を学んでおりました。
何やかんやで(書いちゃうともったいない)仲良うやっておった二人がお別れの時。
ばいばいさようなら。

「なるたけ立派な人間になって帰ってくる」といって去っていった織人くん。
そんな言葉を思い出したのは、ばあさんが逝きあとを追うように逝ってしまった
じいさんを仏様にしたあと。
見合いの席で着ぐるみを着てった苑生さん。そりゃ断られるよな。
ところがそれをしっかり受け止めてくれたのが、たいそう立派になって
かえってきた織人さん。

あぁ。よかったね、よかったね。幸せだね、幸せだよね。


うむ、しばらくは川原ネームを使ってゆきそうだ。
この文庫だけは、いままでみたく呑気な気分にはして貰えない僕。


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